世界大百科事典(旧版)内のfreetradeimperialismの言及
【国際経済学】より
…それは,ヨーロッパ中枢における機械制大工業の成立によって,工業国と原料供給地との政治的・経済的結びつきが強化されたことの帰結であった。中枢側からみて,内には自由主義的であった自由貿易も,外からみれば他民族に加えられた抑圧でもあったのである(自由貿易帝国主義free trade imperialism)。しかし,この歴史段階では,中枢部の産業資本的蓄積が円い地球を商品・金融的にさらに円環化しながらも,なお資本制的生産様式は世界市場に組み込まれた大多数の地域の表層にとどまり,深部に達することはなかった。…
※「freetradeimperialism」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」