世界大百科事典(旧版)内のfull-riggedshipの言及
【舟∥船】より
…15世紀後半の帆装の変化は非常に早く,1492年にスペインを出帆したコロンブスのサンタ・マリア号は100トン足らずの小型キャラックと推定されているが,それでも上記の3枚のほかに船首から斜め前方に突出したバウスプリットの下に小型の横帆(スプリットセール)を張り,またメーンマストの上にも小型の横帆(トップスル)を張っている。 こうして15世紀末には3本マストとバウスプリットを備える全装帆船full‐rigged shipの基本ができたわけで,今後これが西方世界の帆船の主流を占めることになる。 この生まれたての3本マストの航洋帆船が,その後わずか20年ほどの間に成し遂げた偉業はほとんど信じがたいくらいである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」