G波(読み)ジーは

最新 地学事典 「G波」の解説

ジーは
G波

G wave

周期の長い横波の表面波で,あまり分散しないほとんど孤立波のような相が地震記録の中に見いだされることがあり,発見者B.Guten-bergの名をとってG波と名づけられた。長い距離を伝わってもあまり減衰せず,地球を何回りもした波まで発見しうることがある。地球一周に要する時間はほぼ91分,速度にして4.4km/sほどである。大きな地震で,波の経路大部分海洋のときに現れ,陸地の部分が多くなるとみられなくなる。発見後20余年を経て,この波は長周期のラブ波にほかならないことが明らかにされた。海洋の下の上部マントル内でのS波速度の分布の影響で,ラブ波の位相速度は1~数分の周期に対し,波長の一次式で近似的に表される。そのため,群速度は波長に無関係となり,波のエネルギーは分散せず,上記の性質が生じてくる。参考文献B.Gutenberg(1934) Gerl. Beitr. Geoph., Bd.43

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のG波の言及

【地震波】より

…これは節の数が10~100の地球振動に対応している。周期40~300秒のラブ波はほぼ同時に観測点に到着し,大きな振幅をもつ孤立波として地震計に記録されることが多く,G波と呼ばれる。
[地震波の伝搬]
 実体波は,地球表面で反射し,地球内部の地震波速度の不連続面で反射あるいは屈折する(図2)。…

※「G波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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