世界大百科事典(旧版)内のgableの言及
【ゴシック美術】より
…主廊には梁間ごとに長方形の四分ボールトを架して支柱組織を統一し,各ボールトのアーチ群はそれぞれ小円柱に連なり,これが集まって床上までつづく大複合柱を形成し,垂直に力線構成を整え,壮麗な視覚効果を生む。外部にはトリビューンを除いたため,はじめてフライイング・バットレス群が均衡上の必要要素として組織的に適用され,各バットレスに小ピナクルをたて,窓のアーチの上に鋭い三角破風形(ゲーブルgable)をのせ,全体の上昇的効果に協和する。これが古典的ゴシック教会堂の基本形式であって,シャルトルはまだ重厚であり,ランスで整い,アミアンは床上からボールトまで42mに及び,完全な構成美を発揮する。…
【破風】より
…【浜島 正士】
[西洋]
石造や煉瓦造の建築が多い西洋でも,建物主屋の妻壁上部に見られる三角形の部分を破風と呼ぶ。英語でゲーブルgableという。西洋建築の破風は,屋根勾配どおりの傾斜をなす壁をもつものが大部分であるが,急勾配の屋根をもつドイツ,オランダ等ではさまざまな発展形を生み出した。…
※「gable」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」