世界大百科事典(旧版)内のGabler,J.P.の言及
【聖書】より
…他方,17世紀の合理主義,18世紀の啓蒙主義の影響の下に聖書の批判的研究が成立し,文法的・歴史的解釈がそれまでの教理神学から独立した。その代表者がガーブラーJohann Philipp Gabler(1753‐1826)である。とくに19世紀末以来第1次世界大戦まで,時代思潮の影響の下に進歩史観にもとづく聖書宗教思想の解釈が風靡(ふうび)した。…
【聖書学】より
…聖書学は,キリスト教学の一科ではあるが,一般人文科学と共通する方法を用い,言語学,文芸学,考古学,地理学,歴史学,人類学,社会学,宗教学その他の学問の助けを得て,聖書の諸局面,言語,地誌,歴史,社会,伝承,文学,思想を専門的にあるいは総合的に把握し,歴史宗教としてのキリスト教の起源と特質の理解に資することを図る。聖書学は,ガーブラーJohann Philipp Gabler(1753‐1826)が,文法的・歴史的ないし発生論的な学として,聖書(神)学を教理(教義)神学から独立させたことによって成立した。今日では,旧約聖書学,新約聖書学に分化し,方法論的に共通するものはあるが,それぞれで専門的深化がなされている。…
※「Gabler,J.P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」