世界大百科事典(旧版)内のGibberellafujikuroiの言及
【ジベレリン】より
… 日本の湿潤な地方の稲作は,イネばか苗病という病気で大きな被害を受けていた。これはGibberella fujikuroi(Fusarium moniliformeと呼ばれることもある)という植物病原菌の感染によってひきおこされる病気で,罹病したイネは草丈が高く(徒長)なり,葉色も緑色が淡くなり,ひどい場合には枯死する。この病原菌の代謝産物の中にイネを徒長させる物質の存在することが,当時の台湾の農事試験場の技師であった黒沢英一によって証明され,1938年には東京大学農芸化学科の藪田貞治郎,住木諭介によって,活性の本体が結晶として単離され,ジベレリンと命名された。…
※「Gibberellafujikuroi」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」