世界大百科事典(旧版)内のGiroud,F.の言及
【ヌーベル・バーグ】より
…フランス語で〈新しい波〉の意で,1950年代末にフランスで起こった新しい映画の動きがこの名で呼ばれ(英語ではnew wave),以来,〈新しい映画〉〈若い映画〉の代名詞となり,映画以外の分野でも革新的な動向や新しい世代をさして使われることがあるほど一般的なことばになっている。
[ヌーベル・バーグの誕生]
そもそもは映画のための用語ではなく,週刊誌《レクスプレス》で1957年の9月から12月にかけてフランソワーズ・ジルーFrançoise Giroud(1916‐ )が行ったフランスの若者の生活と意見をめぐるアンケートにつけられた題名で,のちにこれは《ヌーベル・バーグ――フランスの青春群像》の題で1冊の本にまとめられた。それをフランス映画の新しい世代の誕生にあてはめて初めて使ったのは映画雑誌《シネマ58》第24号(1958年2月号)のピエール・ビヤールといわれ,58年から59年にかけて,たちまち若いフランス映画を意味する特別な表現になった。…
※「Giroud,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」