世界大百科事典(旧版)内のGoudsmit,S.A.の言及
【スピン】より
… 電子のスピンは原子スペクトル中の二重項(接近したスペクトル線の対)の存在,異常ゼーマン効果などを説明する中で導入された。すなわち,アルカリ元素のスペクトルはボーアの原子論では理解できない二重項をもち,また磁場をかけたときのエネルギー準位の分離のしかたに異常性を示すが,1925年にウーレンベックGeorge Eugene UhlenbeckとハウトスミットSamuel Abraham Goudsmitは,電子が内部自由度をもち2個の状態をとりうるとすれば,これらの現象を説明できることを明らかにした。電子が二つの状態をもち磁場によって分離することは,銀の原子線が不均一磁場によって2本に分けられることで直接確かめられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」