GPゾーン(読み)ジーピーゾーン

最新 地学事典 「GPゾーン」の解説

ジーピーゾーン
GPゾーン

GP zone

A.GuinierとG.D.Prestonが独立に発見したジュラルミンに典型的にみられる微細構造。ジュラルミンではアルミニウムの結晶構造中に大きな銅原子をわずか(2~atom%)固溶していたものが,アニーリングにより単原子幅の薄い円盤状に銅原子が析出し,歪みを周囲に与え硬化している。このような準安定な偏析による微細構造を一般にGPゾーンという。天然の鉱物で,直方輝石・ダイヤモンド・かんらん石にも類似のGPゾーンの組織が見いだされている。直方輝石ではカルシウムに富む1.8nmの薄板状構造。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 赤井

世界大百科事典(旧版)内のGPゾーンの言及

【析出硬化】より

…鋼などではひずみ時効と呼ばれる侵入型原子(炭素C,窒素Nなど)の析出現象があるが,侵入型原子の拡散速度は置換型原子のそれより著しく速いために,その析出現象は置換型原子の析出現象とは様相を異にする。
[GPゾーン]
 合金の融点をTm(K)としたとき,Tm/2以下の低温度で時効処理しても,平衡状態図に示された安定相は容易には生じない。溶体化処理・急冷後,低温で時効処理をするとGPゾーン(ギニエ=プレストンゾーンGuinier‐Preston zoneの略)と呼ばれる準安定相をまず生じ,その後中間相が形成される。…

※「GPゾーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...

冬将軍の用語解説を読む