世界大百科事典(旧版)内のGPゾーンの言及
【析出硬化】より
…鋼などではひずみ時効と呼ばれる侵入型原子(炭素C,窒素Nなど)の析出現象があるが,侵入型原子の拡散速度は置換型原子のそれより著しく速いために,その析出現象は置換型原子の析出現象とは様相を異にする。
[GPゾーン]
合金の融点をTm(K)としたとき,Tm/2以下の低温度で時効処理しても,平衡状態図に示された安定相は容易には生じない。溶体化処理・急冷後,低温で時効処理をするとGPゾーン(ギニエ=プレストンゾーンGuinier‐Preston zoneの略)と呼ばれる準安定相をまず生じ,その後中間相が形成される。…
※「GPゾーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」