世界大百科事典(旧版)内のgrāmaの言及
【村】より
…インドの社会と文化の原型は,こうした〈古代〉において形成されたものであり,むらの原型もこの時代に求められる。 伝説によると前6~前5世紀の北インドには16の大国(国=ジャナパダjanapada)が存在し,国家は県(ジャナjana)の,県はむら(グラーマgrāma)の集まりからできていた。〈ジャナパダ〉は〈部族(ジャナ)の足場〉を意味し,〈グラーマ〉は元来〈家畜とシュードラを率いて移動する血縁集団〉の意味であったように,インド・アーリヤ人のむらは,家父長に率いられた大家族の集団である部族の定住のなかから形成されたものである。…
※「grāma」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」