世界大百科事典(旧版)内のGrangerlawsの言及
【運賃】より
…さらに現実になんらかの費用計算あるいは公正報酬計算に基づき一見社会正義に即した運賃が算出されたとしても,その計算運賃が個々の輸送対象の運賃負担力を超える場合には,それは経済的に無効である。あるいはまた,1870年代のアメリカのグレンジャー法Granger lawsのように鉄道の経営を崩壊させるような低率運賃を強制しても,これも経済的に無効である。以上のような事情により現実の運賃決定において効力をもってきたのは,支配的に〈不当な〉人的・物的・地域的差別行為の禁止という制約を付された負担力原理の適用であり,費用原理はむしろ現実の負担力原理の実践に対する抑制効果をもってきたというべきであろう。…
※「Grangerlaws」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」