世界大百科事典(旧版)内のgraphemeの言及
【文字】より
…なお,草書,行書,楷書とか,ゴシック,イタリック,とかいうような文字体系の全体にわたる字体のちがいは〈書体〉といわれる。一方,字をその構成要素に分析して,たとえばAは,aと〈大文字化〉,という二つの要素から成るとして,それぞれを〈グラフィームgrapheme(字素)〉と呼ぶ試みもなされ,漢字の声符,義符などの構成要素もそのような扱いをしようとする試みもあるが,分析の客観的規準を見いだすのが困難で,研究の進展がみられない。
【文字言語の諸特徴】
このように,文字は(音声)言語を目に見える形であらわす記号の体系であるといいうるが,音声言語行動のすべての面を書き表すことはないのが普通である。…
※「grapheme」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」