世界大百科事典(旧版)内のgrievancesystemの言及
【経営・経営管理】より
… こういった状況のなかで,人間関係論が提起した基本的問題意識と産業における人間問題解決の具体的なアプローチは,1930年代後半以降とくに40年代において救世主の響きをもってアメリカの産業界に迎えられたのである。多くの企業では,作業などについての従業員の提案を奨励し,採用して参加意識を刺激する提案制度suggestion system,従業員の職場における各種の苦情を受理・処理する苦情処理制度grievance system,さらに積極的に従業員のもつ意見・不満を聴取し,その背後にある情感や態度の特徴を見いだそうとする面接計画,態度調査,ないしモラール・サーベイ等々が行われるようになった。いわばそれらは,要具的,孤立的,(経済)合理的な従業員観から離れて,主体的,集団成員的,没論理的行動の従業員の側面に管理のメスを加えようとするものであった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」