世界大百科事典(旧版)内のGui,B.の言及
【異端審問】より
… 異端審問は,カタリ派,ワルド派のほか,13世紀後半にヨーロッパ各地に頻発した諸異端にたいして,大規模に適用され,教義上の狭義の異端ばかりか,瀆神行為,民間信仰,教会内外の党派争いにまで範囲が拡大された。南フランスの審問官ベルナール・ギBernard Guiが《審問者職務必携》(1324年までに成立)を著した時期までが,本来の最盛期であった。上述のような諸特徴をおびていたことから,14世紀以降は,教皇権の弱体化,俗権の政治的権力の強化によって,異端審問の基盤はゆるぎ,当初の性格を失っていった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」