世界大百科事典(旧版)内のHōraの言及
【ホーライ】より
…ギリシア神話の季節の女神たち。単数ではホーラHōraといい,英語hour(〈時間〉)の語源。ヘシオドスの《神統記》によれば,ゼウスとテミス(〈掟〉)を両親とするエウノミアEunomia(〈秩序〉),ディケDikē(〈正義〉),エイレネEirēnē(〈平和〉)の3女神とされるが,一般には季節の移り変りとともに訪れて,植物を生長させ,花を咲かせる女神たちと考えられ,アッティカ地方ではアウクソAuxō(〈成長〉),タロThallō(〈花盛り〉),カルポKarpō(〈実り〉)と呼ばれた。…
【暦】より
…7日週は1世紀に導入されたが,一般化するのは3世紀以降である。1日の区分は,バビロニアから昼と夜をおのおの十二分するホーラhōra(時間)の概念がもたらされた。これは定時法ではなく,季節によって1時間の長さが異なっていた。…
【占星術】より
…このような自然占星術を集大成したのが6世紀にバラーハミヒラが著した《ブリハット・サンヒター》である。 占星術の第2の部門〈ホーラー〉は,この言葉そのものがギリシア語hōraからの借用語であることが示すように,ヘレニズム世界において天文学の発達とともに急速に発展したホロスコープ占星術である。初めてインドに伝えられたのは2世紀の半ばにギリシア語からサンスクリットに翻訳された《ヤバナ・ジャータカ》によってである。…
※「Hōra」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」