世界大百科事典(旧版)内のHajjiIbrāhīmの言及
【農書】より
…イランでは,16世紀初頭にカーシム・ハラウィーQāsim Harawīが《農業指南書》を執筆し,野菜や果樹の栽培法を詳しく解説した。トルコでは,16世紀末にイブン・アルアッワームの《農書》がトルコ語訳され,これに触発されてハッジ・イブラーヒームHajji Ibrāhīmが果樹栽培と園芸中心の農書《果樹園の輝き》を著した。 イスラム世界の農書は,農民が直接これを利用するために書かれたものではなく,在地で農業の監督や徴税の任に当たる官吏に体系的な農学の知識を提供することが執筆の主たる目的であった。…
※「HajjiIbrāhīm」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」