世界大百科事典(旧版)内のHancock,T.の言及
【グッドイヤー】より
…無学から出発し,天然ゴムの品質欠陥の改良に専心,1839年,生ゴムと硫黄・鉛白の混合物をストーブのわきに放置しておいたことから偶然ゴムの硬化現象を発見,のちのゴム工業の技術的基盤をつくった。イギリスのゴム工場経営者ハンコックThomas Hancock(1786‐1865)は,この技術を一部改良し〈加硫valcanisation〉と命名し,1843年イギリスの特許を得た。グッドイヤーの加硫法は翌年アメリカの特許となったが,後半生は特許をめぐる訴訟に明け暮れ,みずからの発明から利益を得ることなく貧苦のうちに没した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」