世界大百科事典(旧版)内のHeautoskopieの言及
【ドッペルゲンガー】より
…近代文学でも,E.T.A.ホフマン,E.A.ポー,ドストエフスキー,芥川竜之介らの作品にこの主題が多彩な内容で登場する。 今日ではしかし,二重身というと,自分自身の姿,つまりもう一人の自分を自分で見るという〈自己像幻視Heautoskopie〉の意味で用いられることが多く,精神病,とくに精神分裂病や癲癇(てんかん)の症状として一般に現れる。正常者でもときに体験することがあり,過労や心労によって意識水準がある程度低下し,そのため自己の身体像が外界に転位されて感覚性を帯びたものと説明される。…
※「Heautoskopie」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」