世界大百科事典(旧版)内の《HeroandLeander》の言及
【マーロー】より
…マーローの劇は構成が散漫で人物(とくに女性)の性格に陰影が乏しいという欠点をもつが,その無韻詩(ブランク・バース)は力強く劇的な力に満ちており,それ以後の作家にとって一つの範となった。一方,詩人としてはオウィディウスなど古典作品の翻訳のほか幾編かの優れた抒情詩があり,また未完のまま残された情熱的な悲恋物語詩《ヒーローとリアンダーHero and Leander》(1598)は,流麗でときに官能的な詩的描写ゆえに高く評価されている。【笹山 隆】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」