世界大百科事典(旧版)内のHerschel,J.の言及
【青写真】より
…鉄(III)塩の感光性を利用した写真法でシアノタイプcyanotypeともいう。1842年,イギリスのハーシェルJohn Herschel(1792‐1871)が発明し,1950年ころまで土木,建築,機械などの設計図面の複製用として広く使われた。青写真の感光紙は,紙に塩化鉄(III),シュウ酸鉄(III)アンモニウム,クエン酸鉄(III)アンモニウムなどの鉄(III)塩をフェリシアン化カリウム(赤血塩)とともに水に溶解して塗布し,乾かして作る。…
【虚報・誤報】より
…フィクションを現実のニュースとして提供するのと,善意,悪意を問わず,フィクションを混入するのとの違いではあるが,具体的事例にそくして,両者の間に境界線をひくことは難しく,ふつう日用語では誤報という用語で一括している。 ジャーナリズム史上著名な誤(虚)報としては,1835年8月,ニューヨークの大衆紙《サンSun》が,天文学者ハーシェルJohn Herschelの最新設備巨大望遠鏡による大発見と称して,月にコウモリ状(man‐bat)の生物がいるという続きものを連載した事件〈Moon Hoax〉があげられる。ニューヨーク各紙は争ってこれを転載,熱狂的ブームを巻き起こして《サン》の部数は急増(1万9000部で世界一と自称)する。…
※「Herschel,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」