世界大百科事典(旧版)内のHouttuyn,M.の言及
【飯沼慾斎】より
…52年(嘉永5)ごろに日本で最初のC.vonリンネの分類法による植物図鑑《草木図説》草部20巻を完成し,56年(安政3)から62年(文久2)にかけて出版した。本書はオランダのホッタインMartin Houttuynの博物誌などを参考とし,本草を脱却した近代的な植物図鑑であり,江戸時代の西欧植物学導入の総決算といえるものであった。【矢部 一郎】。…
【草木図説】より
…江戸時代の西欧植物学受容の成果をここに見ることができる。参考にした蘭書は,ホッタインMartin Houttuynの博物誌を中心に,ドドネウスRembert Dodonaeus,オスカンプDieterich Leonhard Oscamp,キニホフJohann Hieronymus Kniphof,ワインマンJohann Wilhelm Weinmannの植物学書5種である。明治に入り,田中芳男・小野職愨増訂の第2版(1875),牧野富太郎による増訂の第3版(1907)が出版され,明治期にもおおいに利用された。…
※「Houttuyn,M.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」