世界大百科事典(旧版)内のhydrogenembrittlementの言及
【応力腐食割れ】より
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[水素脆化]
体心立方(BCC)構造をもつ鋼は,鋳造,塑性加工,酸洗い,めっき,腐食などの過程で容易に水素を吸収する。水素脆化(水素脆性)hydrogen embrittlement(HE)は,水素の吸蔵によって鋼の機械的性質に変化がおこり,引張応力の存在下でもろくなる現象を指す。一般に金属の水素脆化には,溶解した水素原子が応力による変形に伴って結晶内部で移動することを原因とする拡散型水素脆化と,水素化物の析出が原因となる析出型水素脆化があるが,鋼の場合は前者の拡散型であり,常温付近で最も感受性が高くなる。…
※「hydrogenembrittlement」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」