世界大百科事典(旧版)内のIatrophysikerの言及
【機械論】より
…医学においては化学的な扱いも有力な思想としてあった(医化学派Iatrochemiker)が,17世紀末には,心臓をポンプ,肺をフイゴ,胃を摩砕機,腕を起重機と見る機械論的身体観がほぼ成立した。このような立場は〈医物理派Iatrophysiker〉と呼ばれたが,本来は〈自然学〉一般を意味していたphysicaの語がそれ以後は〈機械論的自然学〉つまり〈物理学〉に限定されるようになったのである。機械論は社会をもこの立場で扱う社会物理学をもたらし,自動機械としての人間をモデルとするホッブズのような国家観も生み出した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」