世界大百科事典(旧版)内のimplicationallawの言及
【言語類型論】より
…つまり単にどんなタイプに分けられるかだけを課題とするのではなく,多様性の中にどのような傾向を認めることが可能か,さらにはそこに人間言語のもつ普遍性を求められはしないかという関心を強くもっているのである。 こうした立場の研究の中で,例えば音韻については母音体系の研究から,口母音と鼻母音の間に,後者の存在は前者の存在を前提とするという含意法則implicational lawの成立することが明らかになった。つまり口母音だけをもつ言語はあるが,鼻母音しかもたない言語は存在せず,また両者をもつ場合には,必ず口母音の数の方が多いことが知られている。…
※「implicationallaw」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」