世界大百科事典(旧版)内のionpumpの言及
【ナトリウムポンプ】より
…この両イオンの濃度こう配は,両イオンの電気化学的ポテンシャル差に抗して,絶えず能動的にこれらイオンを輸送することによって維持されている(これを能動輸送という)。一般にATPの化学エネルギーを直接的に利用してイオンをくみ出したり,取り込む能動輸送の機構をイオンポンプion pumpと呼ぶ。動物細胞では細胞膜に,ATPをエネルギー源として能動的にNa+をくみ出しK+を取り込むカチオン輸送系が存在しており,これを特にナトリウムポンプと呼ぶ。…
【能動輸送】より
…骨格筋の収縮は10-6mol以上のカルシウムイオンCa2+によってもたらされるが,これは筋小胞体膜に10-3mol程度に蓄積されたCa2+が放出されることによる。これらは,Na+,K+‐ATPアーゼ,H+‐ATPアーゼ,Ca2+‐ATPアーゼと呼ばれる酵素により,ATPの有する化学エネルギーを利用してイオンを運ぶ能動輸送過程(イオンポンプion pumpという)に依存している(ナトリウムポンプ)。このようにATPの加水分解などのエネルギー供与と完全に共役した輸送を第一次能動輸送と呼ぶ。…
※「ionpump」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」