世界大百科事典(旧版)内のjahbadhの言及
【手形】より
…スフタジャは振出人が第三者を支払人に指定し,他地にある受取人あてに送る送金手形である。ペルシア語のチェック,アラビア語のサックは,金融業者(ジャフバズjahbadh)に財物を寄託した預金者が振り出して預託金を引き出す〈支払指図書〉のことで,現今ヨーロッパ諸語で小切手を表す語は,イスラム商業用語チェックにさかのぼることができる。【佐藤 圭四郎】
[日本]
日本の商業史上で,信用取引が発生するようになったのは鎌倉時代中期ないし後期(13世紀後半)からであるが,そこで作成された文書は割符(さいふ),為替(かわせ)などとよばれた。…
【両替】より
…バスラその他の都市にあってもほぼ同様であった。 公経済にあっては,地方州県から各種貨幣,手形で送られてくる税金などの公金を,純金,純銀を価値基準として算定し現金化する業務を行う金融御用商(ジャフバズjahbadh)があり,手数料にあたるリブフ(利子)を加算して有利な換算を行う両替の利得は莫大であった。粒銀はハッバ(大麦2粒の重量)を標準衡量として計算され,砕銀,鋳込み銀地金はディルハムを単位として計量された。…
※「jahbadh」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」