世界大百科事典(旧版)内のJerne,N.K.の言及
【免疫】より
…うまくできた学説ではあるが,それは確かに免疫系の現実には合っている。イエルネN.K.Jerne(1911‐94)は,さらにすべての非自己に対応するクローンは,互いに反応し合いながら一種のネットワークをつくって,そのひとそろいを維持していると考える(これをネットワーク説という)。この考えによれば,個体がいかなる非自己と出会っても反応できるようなひとそろいのクローンを用意するために,ランダムな組合せの抗体遺伝子ができ,それを表現している細胞が互いに反応してネットワークをつくり,ネットワークに入らなかったクローンを除去すると同時に,ネットワークの平衡状態が維持されることになる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」