世界大百科事典(旧版)内のKコロナの言及
【コロナ】より
… コロナの実体が何であるかがわかったのは,コロナからの光のスペクトル分析によってであった。これによるとコロナの光の大部分は,自由電子によって光球の光がトムソン散乱を受けたもの(これをKコロナという)であり,連続スペクトルになっている。散乱光の強さからコロナは1cm3当り108個程度の自由電子を含む希薄な気体であることが示唆された。…
【太陽】より
…これに対して太陽のコロナは同じ散乱光であっても,7000km/sにも達する自由電子の激しい熱運動のためにドップラー偏移が著しく,フラウンホーファー線はほぼ完全にかき消されて一見連続スペクトルのように見える。よってこれをKコロナと名づける(以後コロナと呼ぶ)。 コロナの可視光の明るさの1%はコロナ自身の発光であり,輝線から成り立っている。…
※「Kコロナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」