世界大百科事典(旧版)内のKarkhの言及
【バグダード】より
…第3代カリフ,マフディー(在位775‐785)が東岸に建設した軍隊の駐屯地の周辺にはルサーファRuṣāfa地区が形成され,歴代の宰相を輩出したバルマク家もその北のシャンマーシーヤShammāsīya地区に広大な屋敷を構えていたと伝えられる。市場(スーク)は最初,円城の外壁と内壁とを結ぶ4本のアーケードに沿って置かれていたが,773年円城の治安を維持するために,約2km南のカルフKarkh地区へと移された。カルフには主としてシーア派の商工業者が集住し,やがてここが当時の先進技術を集めた生産と商取引の一大センターとして発展してゆく。…
※「Karkh」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」