世界大百科事典(旧版)内のkhamrīyātの言及
【酒】より
…このような厳格な禁酒の掟があるにもかかわらず,必ずしもイスラム世界の各国でこれが厳格に守られているとはいえない。文学史上ではジャーヒリーヤ時代のカシーダ(長詩)の序言の部分に酒がたたえられ,アッバース朝(750‐1258)時代にはハムリーヤートkhamrīyāt(酒を主題にした詩)が多くつくられた。中でもアブー・ヌワースは最大の退廃的詩人で,酒屋に入りびたり,同性愛にふけり,数々の悪徳をつんだ。…
※「khamrīyāt」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」