世界大百科事典(旧版)内のlaúdの言及
【スペイン音楽】より
… 民俗楽器として挙げられるのは,まずギターで,これはフラメンコ以外にも,南部,中部,東部でよく用いられる。弦楽器では他に背の平らなマンドリン状の楽器バンドゥーリアbandurria,ラウードlaúd(リュート)が目だつ。これらはともに複弦で,プレクトラム(爪)を用いて弾く。…
【ホタ】より
…しかし,その範囲内で節まわしはこまかく微妙である。ホタを演奏するロンダーリャrondallaと呼ばれる合奏団の構成はバンドゥリアbandurria,ラウードlaúd(以上いずれもフラット・マンドリンに似たプレクトラム使用の弦楽器),ギターなどにより,民族衣装をつけた男女の踊り手はカスタネットを用いる。男の踊り手が高くとび上がるのも特徴である。…
【リュート】より
…一方,9世紀にはイスラム教徒が直接イタリアに侵攻してその文化を持ち込んでいるし,10~11世紀には十字軍が東方から楽器を含むさまざまな品物を持ち帰っている。ウードがヨーロッパのリュートの直接の先祖であることは,諸国におけるこの楽器の名称luth(フランス語),Laute(ドイツ語),liuto(イタリア語),laúd(スペイン語)などが,すべてウードに冠詞をつけた形al‐ūdに由来する事実からも明らかであろう。 リュートは11~12世紀以降ヨーロッパ諸国に普及し,宮廷楽器として重んじられた。…
※「laúd」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」