世界大百科事典(旧版)内のlabyrinthineataxiaの言及
【運動失調症】より
…小脳性失調症における失調症状は筋緊張低下(ヒポトニーhypotonia),異なる筋群の間の協調障害(アジネルジーasynergia),随意筋収縮の開始の遅れdischronometriaなど,随意運動のコントロールに重要ないくつかの要素に対する障害が合わさって生ずるものと考えられている。
[迷路性失調症labyrinthine ataxia]
起立歩行時の平衡障害のみを生じ,体肢の個々の運動や,言語の障害は認められない。これは内耳の迷路,とくに三半規管や前庭,およびそこに由来する平衡感覚を受容する神経系の構造である前庭神経や前庭神経核の病変によって生ずるものである。…
※「labyrinthineataxia」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」