世界大百科事典(旧版)内のlakedwellingの言及
【杭上住居】より
…【杉本 尚次】
[先史時代の杭上住居]
1853‐54年,スイスのチューリヒ湖の水面が異常に下がったことから,湖底に無数の杭が立って残り,周囲に莫大な量の新石器時代の土器,石器,木製品などが散乱している状況が見いだされたことを契機として,アルプスを中心とするスイス,ドイツ,北イタリアで,続々同種の集落遺跡が見いだされた。研究の当初は,湖水面上に家が立ち並んだものと理解されており,日本でもlake dwellingを訳した湖上住居の名が普及した。しかし,現在では湖畔に杭を立てその上に家を設けたとする説が最も有力であって湖上住居と呼ぶことが不適当となっている。…
※「lakedwelling」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」