世界大百科事典(旧版)内のl-ephedrineの言及
【マオウ(麻黄)】より
…
[薬用]
シナマオウのほか,中国産のE.distachya L.やE.equisetina Bunge,インド産のE.gerardiana Wall.などの茎を乾燥したものを,生薬で麻黄という。アルカロイド,l‐エフェドリンl‐ephedrineを含み,これは気管支の平滑筋の痙攣(けいれん)を弛緩させるので喘息(ぜんそく)に用いられるが,長期間連用すれば薬剤耐性を生じ,根治はできない。漢方では他の生薬と配合して感冒の悪寒,発熱,頭痛,身体疼痛(とうつう)などの症状に用いて発汗作用があり,小児の麻疹にも応用される。…
※「l-ephedrine」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」