世界大百科事典(旧版)内のLepsius,C.R.の言及
【エジプト文字】より
…ヒエログリフ解読についての,彼の最初の公式発表は,1822年9月29日パリの学士院におけるものであった。この発表に対する疑惑や反論もないわけではなかったが,ドイツのエジプト学者レプシウスCarl Richard Lepsiusの支持がシャンポリオンの成功を不動のものとした。今日エジプト文字の研究は国際的に広く行われている。…
【死者の書】より
…しかし〈死者の書〉という呼称は近代のもので,〈定本〉があるわけではなく,使用される呪文はパピルスごとに異同がある。現在使用される章名は,1842年ドイツのエジプト学者レプシウスC.R.Lepsiusがトリノ博物館所蔵のプトレマイオス朝のパピルスに基づいて集成したものによっており,192章からなる。 本来,葬儀や供養の際に葬祭神官や遺族が唱えるべきものであるが,人間に頼る手段の不確実性が認識されてくるとともに,死者みずからも唱えられるようにと死者の近くに置かれるようになったもので,パピルスの巻物に封印され,棺柩上や棺柩内あるいはミイラの胸の包帯中に納置された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」