世界大百科事典(旧版)内のlibertinusの言及
【ローマ】より
…しかもギリシアにおいては,解放奴隷は一般に在留外人(メトイコイ)と同身分とされたのに対し,ローマにおいては,正式な解放手続(遺言など)による解放奴隷にはローマ市民権が与えられた。もっとも市民権を得ても解放奴隷はリベルティヌスlibertinusと呼ばれ,生まれながらのローマ市民ingenuusとは区別された。また元の主人に対して,解放後も一定の奉公と服従の義務を負い,また彼が子どもなしに死んだ場合,遺産は元の主人のものになるなど不利な立場にあった。…
※「libertinus」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」