世界大百科事典(旧版)内のLister,J.J.の言及
【顕微鏡】より
…対物レンズの先端に平凸レンズを,物体側にレンズの平面側をおいて配置するのはイタリアのアミチGiovanni Battista Amici(1786‐1863)に始まるとされている。またコマ収差のない像を得るための重要な不遊点の発見はイギリスのリスターJoseph Jackson Lister(1786‐1869)によるといわれているが,これは後にE.アッベによってコマ収差除去のため正弦条件として理論化された。 対物レンズで発生する色収差の除去も大きな問題であり,この点も望遠鏡と共通しているが,古くはクラウンガラスとフリントガラスの組合せによる2色の色消し,いわゆるアクロマートから始まり,光学材料の発達にともない,現代の3色について色収差の十分に補正されたアポクロマートレンズにまで到達するのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」