世界大百科事典(旧版)内のLitoriacaeruleaの言及
【アマガエル(雨蛙)】より
…また背中の育児袋で幼生を育てる体長3cmほどのフクロアマガエル類Gastrothecaや,卵を背負って守るゲルジアマガエルFritziana goeldii(体長5cm)もあり,水辺に泥の巣をつくって産卵するカジヤアマガエルHyla faber(体長10cm)もいる。近年,日本でも消化器系の診断薬として用いられる活性ペプチドは,オーストラリア産ホワイトアマガエルLitoria caerulea(体長10cm)の皮膚から抽出純化されたものである。【松井 孝爾】。…
【カエル(蛙)】より
…幼生は短期間で変態を終了するが,雌はいつ降るか知れない雨に備え,つねに熟卵を用意しておかねばならない。
【人との関係】
カエルは生物学,とくに発生,生理,遣伝の分野において欠かせない教材や実験動物であり,近年ではツメガエルが妊娠反応に使用される(妊婦の尿をとってツメガエルの雌に注射するとツメガエルの雌の排卵が促進される)ほか,ホワイトアマガエルLitoria caeruleaの皮膚からは胆道・膵機能診断用の物質が分離,利用されている。またウシガエルをはじめ世界の各地で大型ガエルが食用に供され,全長25cmに達するアベコベガエルの幼生も現地では市場で売られている。…
※「Litoriacaerulea」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」