世界大百科事典(旧版)内のlonggalleryの言及
【廊下】より
…イタリア・ルネサンスの邸宅建築でも中庭周囲の列柱廊を除き,廊下はわずかしか用いられず,続き部屋による構成が目立っている。住宅における廊下の活用はイギリスのルネサンス建築で復活し,連絡通路としての歩廊のほかに,ロング・ギャラリーlong galleryと呼ぶ長大な歩廊型の室が生まれ,はじめは武術の道場として用いられたが,後にはもっぱら美術品展示室として利用された(ギャラリー)。17世紀のイギリスでは,コールズヒルColeshill(1650ころ)のような完全な中廊下式の住宅が生まれ,18世紀のテラス・ハウスでは,廊下兼階段室の独立が通例のものとなり,各室の独立が確立されていたが,大陸諸国で廊下の利用による各室の独立が達成されたのは,19世紀に入ってからであった。…
※「longgallery」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」