世界大百科事典(旧版)内のLucas,R.E.,Jr.の言及
【合理的期待形成仮説】より
…経済理論に関する一つの考え方で,1970年代に入ってから,とくにアメリカの諸大学で大きな影響力をもつようになってきた。合理的期待仮説ともいう。近代経済学の基礎には,市場経済を構成する個別的な経済主体(個人)が,さまざまな制約条件のもとで,利用しうる限りの資源と情報とをできるだけ有効に使って,みずからにとって最も望ましい結果をもたらすような行動を選択するという前提が置かれている。合理的期待形成仮説はさらに一歩進んで,現在だけでなく将来の市場条件,とくに均衡市場価格について,人々がその客観的確率分布を正確に知っていて,その数学的平均値に等しくなるように期待を形成し,最適化の行動を行うという前提を仮定する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」