世界大百科事典(旧版)内のLykaōnの言及
【狼男】より
…ふつうはある種の薬草製の軟膏を塗ったり,とりわけ満月の夜に月光を浴びたり,帯を身につけたりすると変身が起こり,これを倒すには銀製の銃弾を用いるなどと信じられている。古くはアルカディアの王リュカオンLykaōnがゼウスに人間の肉を食用として献じたために,ゼウスによって50人の息子とともに狼に変身させられたと伝えられる。ローマではペトロニウスの《サテュリコン》の〈トリマルキオの饗宴〉にニケロスが語る狼男の逸話が出てくる。…
※「Lykaōn」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」