世界大百科事典(旧版)内のM-モード法の言及
【心エコー図】より
…超音波とは周波数2万Hz以上の音であり,超音波のもつ,(1)直進性,(2)音響インピーダンスの異なる二つの媒質の境界面で反射される,という二つの特性を利用して,心臓の弁,壁,膜および大血管の形態と運動を分析することができる。本法には,一次元的に心臓内各部の運動を表現するM‐モード法と,二次元的,すなわち心臓あるいは大血管を断層面でとらえる方法の二つがあるが,近年ではさらにこれらに加え,血流を波形表示するドップラー法が同時に行えるようになった。心エコー図法により,従来心臓カテーテル法など観血的診断法が必要であった先天性心疾患をはじめとするほとんどすべての心疾患を診断するにあたって,有力な情報を非観血的に提供できるようになった。…
※「M-モード法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」