世界大百科事典(旧版)内のmajorhistocompatibilitycomplexの言及
【組織適合抗原】より
…クラスII抗原(HLAではDR,DQ,DP抗原)はα鎖とβ鎖とが非共有結合により結合した糖タンパク質であり,おもにB細胞(Bリンパ球)および抗原提示細胞(樹状細胞,マクロファージほか)の細胞表面に発現している。クラスI抗原α鎖,クラスII抗原α鎖およびβ鎖の遺伝子は主要組織適合遺伝子複合体(MHC=major histocompatibility complex)と呼ばれる一連の遺伝子領域に存在し,ヒトでは第6染色体のHLA領域に,マウスでは第17染色体のH‐2遺伝子領域に位置する。動物種により一定ではないが,クラスIおよびII遺伝子座は,それぞれ数種類存在し,さらにそれぞれの遺伝子座には多数の対立遺伝子が存在し,高度の多型性(個体差)を示すことが特徴である。…
※「majorhistocompatibilitycomplex」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」