世界大百科事典(旧版)内のMenotyphlaの言及
【霊長類】より
…19世紀末に,ツパイの中耳の耳小骨の形状が食虫目とは異なり霊長類に酷似することが指摘され,筋肉や頭骨や脳の構造についての比較解剖学的所見からしてもそのキツネザルやサルへの近似性が認められたところから,霊長類のもっとも原始的な分類群としての位置が与えられた。しかしその後もツパイ類の帰属についての議論は続いており,ある研究者からは食虫目と霊長目の中間に位置するメノティフラMenotyphlaという別目を設けるべきだとの提案もあった。たしかにツパイ類の多くは地上性が強く,他の霊長類の種がそなえている樹上生活と関連をもつ諸特性を欠いている。…
※「Menotyphla」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」