世界大百科事典(旧版)内のMetellusNumidicus,Q.C.の言及
【ユグルタ】より
…開戦早々名門出身のコンスル,ベスティアLucius Calpurnius Bestiaとの間に講和が成立したが,これはユグルタによる貴族買収との疑惑を呼び,グラックス兄弟の改革圧殺以来くすぶっていたローマ民衆の反貴族感情に火をつけ,疑惑の解明と戦争継続を叫ぶ平民派(ポプラレス)の台頭をもたらした。ユグルタは証人としてローマに召喚されるが,尋問に至らぬまま帰国,戦争は再開され,彼は農民,辺境遊牧民などの支持を得てメテルスQuintus Caecilius Metellus Numidicus,マリウス指揮下のローマ軍を相手に善戦したが,同盟者マウレタニア王の裏切りでローマに引き渡され(前105),処刑された。戦後は親ローマ的な王族が王位に就けられ,王国内にはマリウスの部下の退役兵が大量に植民され,ヌミディアの独立は形骸化する。…
※「MetellusNumidicus,Q.C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」