世界大百科事典(旧版)内の《MichaelKohlhaas》の言及
【クライスト】より
…皮肉にもクライストはその最晩年にようやく彼の《短編集》(1810)を公刊することができた。《ミヒャエル・コールハースMichael Kohlhaas》をはじめとする劇的な緊迫感に富むこれらの物語はドイツ短編文学の珠玉とされており,また彼が《ベルリン夕刊新聞》のためにすべて短時間で書き上げた〈逸話〉もその種の模範とされている。激しやすく変わりやすい,矛盾の多い病的な性向とは逆に,ほとんど古典的といってよいほどの造形力を示した異色の天才であった。…
※「《MichaelKohlhaas》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」