世界大百科事典(旧版)内のMishnaicHebrewの言及
【ヘブライ語】より
…聖書の子音本文は1世紀ころ,母音・アクセント等の発音は最終的には10世紀初頭ころまでに確定されたものである。 しかし語彙や文体の面ではある程度の時代差が認められ,後期の文書はクムラン文書とともに,その言語は次期のミシュナ・ヘブライ語Mishnaic Hebrewに近い。この後期の聖書ヘブライ語からもうかがえるように,ヘブライ語は前6世紀の第2回捕囚後ただちに死語化したのではなく,上述の古アラム語から発達して当時の中東地域の共通言語となっていた帝国アラム語の影響をしだいに強く受けながら,ミシュナ・ヘブライ語に移行したのであって,200年ころに編集されたユダヤ教文書(ミシュナ,ミドラシュなど)の言語がその代表である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」