世界大百科事典(旧版)内のmoderncraftの言及
【工芸】より
… このような新しい表現は,すでに実際の工芸品においてみることができる。たとえば,モダン・クラフトmodern craftと総称されるイタリアや北欧のデザイナーによって始められたデザイン運動は,20世紀初頭のゼツェッシオンの運動から,1907年結成のドイツ工作連盟,19年開校のバウハウス,そして22年以来の《エスプリ・ヌーボー》誌などが確立した機能主義のデザインがもつ,大量生産を目的とする効率的・規格的側面に反発したもので,この点に個人としての〈私〉の主張をみることができる。そのため彼らのデザインには,デザイナー各自の感性によって解釈された人間的感触が表現されることになった。…
※「moderncraft」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」