世界大百科事典(旧版)内のMondinodeiLiuzziの言及
【骸骨】より
…12,13世紀ごろ,貴人が遠隔地で死ぬとよく煮て骨だけを故郷に送り,内臓と煮だし汁はその地に葬る風習があって,くり返し禁ぜられたにもかかわらず国王や司教もこの風習に従い,イギリスやフランスでは15世紀にも続けられたという(ホイジンガ《中世の秋》)。ボローニャ大学のモンディーノMondino dei Liuzzi が初めて人体解剖をみずから行い,独立した解剖学書を著して(1316),以後解剖は各医科大学でなされ,骸骨の姿に関する知識はしだいに正確となった。ベサリウスの《人体構造》(1543)に頭蓋骨を持って瞑想するかなり正確な骸骨の図があり,シェークスピアは《ハムレット》の墓地の場を書くのにこれを念頭においたという。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」