世界大百科事典(旧版)内のmonitorialsystemの言及
【学校建築】より
…近世以後は,都市の発達とともに,独立した専用の教育施設が多くなるが,特に18世紀後半以降,産業革命の進展がその必要を倍加し,大量の下層市民子弟の教育のための学校が各地に新しく造られるようになった。 当時の一般的な教育方式はいわゆる〈モニトリアル・システムmonitorial system〉とよばれるもので,全校生徒を一つの大部屋に収容し,1人の教師の指導のもとに,年長の生徒たちが助教monitorとしてグループ別に監督する方式であった。これは,同時に複数の教科指導ができるという利点もあって,イギリスのパブリック・スクールなどでは古くから行われていたものであるが,18世紀末から19世紀初めにかけて,主として経済的観点から体系化され,一時に数百人もの生徒を指導するという試みまで現れた。…
※「monitorialsystem」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」